ヒーラーとしての、自信の高め方
ずばり結論をいうと、インプットとアウトプットのバランスが大切です。
バランスの反対は、偏りです。
では、具体的に、どのような偏りがあるでしょうか?
インプット偏重
まず、インプット偏重、すなわち、勉強のし過ぎというのがあります。
勉強自体は素晴らしいことです。
だけれども、勉強したことを、実践に活用していないのは、勉強のための勉強。
価値観にもよるのですが、私の価値観は、実践のための勉強でなければ意味はない、です。
ヒーラーの実践とは、人を癒やし・導き・前進することをサポートすることです。
目に見えない世界への純粋な興味関心から勉強を続けること自体は素晴らしい。
だけれども、実践なき勉強は、ヒーラーの本当の価値の半分も見いだしてはいない、と私は考えています。
例えば、ヘアカット技術に興味があって、勉強して国家資格にも受かったとして、美容師免許を持った人は、他人の髪を美しく切ってあげることに価値があります。
知識と技術と資格があっても、他人の髪をカットしない美容師は、本当の美容師ではありません。
ヒーラーも同じことが言えるのです。
もっとも、勉強だけしているヒーラーも、他人にセッションをした方がいい、と内心は思っていることが多いです。
しかし、長年勉強だけをしているヒーラーは、いわゆる腰が重い状態になっていることが多く、セッションのお誘いに心理的ブロックが働いているケースがとても多いのが実情です。
アウトプット偏重
では続いて、アウトプット偏重。
これは、インプット偏重に比べて、歓迎できることにも思えますが、私からの指摘は、大して学びもしないうちに、わかった気になって、他人と安易に関わることへの危険性です。
セラピー業界やヒーリング業界の中で、たまに目にするのが、「たった●時間で、あなたもプロのセラピストへ」とか、「当スクールなら、すべてのアチューンメントが一回で済みます」みたいな甘い宣伝文句。
実際には、実践が練習場所になるような事態になります。
例えるならば、ペーパードライバーのゴールドライセンスみたいなもので、スポーツカーで首都高に出たら、即、重大事故!となるのがオチです。
もっとも、エネルギーワークが主体のヒーリングセッションでは、物理的な重大事故にはつながりにくいです。
しかし、ヒーラーは、人の命を扱う職業だと私は考えているので、ヒーラー側のレベルがどこにあるのか、とても大切だと考えるわけです。
それに、ヒーリー(セッションを受けに来るクライアント)にとっては、大切な人生の時間とお金を使ってヒーラーを訪ねるわけですから、この観点からも、ヒーラー側のレベルはどこにあるのかの大事さがわかります。
ヒーラーのレベルは、何で測れるか
では、ヒーラーのレベルは、何で測れるのでしょうか?
それこそが、ヒーラーとして、どれだけ勉強しているか(さらに加えると、マインドセット、スキルセット、環境、経験や実績など)となります。
あれれ、実践しろと言ったり、勉強が重要だと言ったり、「いったいインプットとアウトプットのベストバランスって、どんな風なの?」と思われたことでしょう。
この疑問にお答えしましょう。
学ぶ→練習する→本番。学ぶ→練習する→本番。学ぶ→練習する→本番……
これを早期に繰り返すことです!!
自信は、階段状にアップするのではなく、スパイラル状にアップしていきます。
セルフヒーリング偏重
ここで話しておくべき、重要な論点があります。
それがセルフヒーリング偏重についてです。
「セルフヒーリングがままならないのに、他者にヒーリングなんてできません」とヒーラーになりたての人は思いがちです。
ですが、このスタンスは間違っています。
ある程度セルフヒーリングをこなしたら、早々に他者へのヒーリングを実践してみることをお勧めします。
なぜなら、他者へのヒーリングの実践こそが、セルフヒーリングの上達を促すからです。
人は人を介して、自己を悟る……そんな言葉があるくらい、単独では見えない自分を、あなたは他人を介して見ることになります。
私は、空手の黒帯ですが、空手の上達も、実践(スパーリングや試合)で強くなります。
反対に、基礎訓練や試し割りだけでは、弱いままです。
そんなわけで、ヒーラーとしてインプットとアウトプットのバランスをとって、どんどん上達し、そして自信を高めて頂きたいと思います。