いかに自意識を手放せるか
あなたには、自意識はありますか?
受講生や他の流派のヒーラーと、この件で度々会話をすることがありますが……
「いかに自意識を手放せるか」は、次のレベルに行くときの、ひとつの焦点です。
では、なぜ自意識を手放すといいのか?
ここで、温泉をイメージしてみてください。
源泉→パイプ→温泉客
溢れたお湯を循環設備に入れて濾過し、塩素を混入させて再利用するような温泉でなければ、「源泉100%かけ流し」と言われ、温泉の中では価値が高いものとなります。
これを、ヒーリングのセッションにあてはめると、次のようになります。
ソース→ヒーラー→ヒーリー
ソースとは、根源なる高次元のエネルギーです。
ヒーリーとは、ヒーラーからエネルギーを受け取る人です。
このとき、ヒーラーの理想は、ソースとヒーリーの橋渡し役として、ソースのエネルギーを100%そのままに流せる純粋なパイプに徹することです。
ところが、ヒーラーは、人間なので、100%そのままに、という理想実現は、かなり困難な仕事となるのです。
この困難さは、何が原因になるかというと、それが自意識です。
これを、温泉の例えにあてはめ直すと、自意識=塩素となります。
温泉客=ヒーリー
源泉=根源からのエネルギー
管=ヒーラー
塩素=自意識
塩素は物理的な存在ですから、投入しなければ混入しません。
一方の自意識はどうか?
わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか
結論として、ヒーラーである前に、一人の人間として、自意識を完全に消すことは不可能です。
なぜなら、かのイエス・キリストでさえ、ゴルゴタの丘で、「わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」と叫んでおられます。
しかし、理想に燃えなければ、前進はありません!!!
この観点から、私は、ヒーリングスクールにおいて、受講生に対し、不可能なことを目指すように教えています。
自意識を手放すステップ
では、実際に自意識を手放すステップをお伝えします。
ステップ①自意識を持ってしまう私であることを認める
ステップ②「自意識を持たないという」意図を持ち、そのことを宣言する
ステップ③なすべきことをなしている最中には、意図を思考しない(やるべきことがあるから、自意識を持たない意図を持つわけだが、その実践の真っ最中には目の前のことに集中する)
以上は理論ですが、これを実際のヒーリングのセッション中にあって、具体的にどうするのかというと……
ポイントはステップ③です。
セッションの実践の真っ最中にあっては、瞬間瞬間に研ぎ澄まされ、セッションそのものに集中することが重要です。
これは、ヒーリーに100%寄り添うということとイコールです。
それはまるで母乳を捧げる母親の境地なのかもしれません。
ここから言えることは、自意識を手放すのは、how to do(やり方)ではなく、how to be(あり方)である、といえるでしょう。