自分自身=ラスボス
私が開講するヒーラー養成講座のクラスでは、「自分自身=ラスボス」と教えています。
それくらい、攻略するのに、時間もパワーもかかる相手だ、ということです。
実際、私自身、ヒーラーとして目覚める以前、このモンスターに、度々打ちのめされてきました。
今でも、その名残りは時々現れてきます。
もっとも、今はもう巻き込まれることはなく、成長材料として活用しています。
自分との会話の質が、人生の質になる
さて、人は、自分の内側で、常に自分自身と会話をしています。
いま、「自分自身と会話?」って思いましたか?
だったら、それがその会話です。
実は、この会話の質が、人生の質になるのです!!
私自身を振り返ってみると、若い頃、とても厄介な会話をしていました。
例1)大学のときに付き合っていた彼女が、サークルで他の男と話しているのをみると、「俺がいるのに、何をやってんだ!ふざけんな!」って会話していました。
例2)就職して、職場の上司が仕事の進捗を聴いてくると、「お前より、よっぽど俺の方が優秀なんだぞ!」って会話していました。
ひどい会話ですよね。
いずれにしても、人間関係において、相手の言動を、どう解釈するか……これが人生の質であり、その原因が自分の内側の会話によるんですよ~!ということです。
繰り返しになりますが、私自身を振り返り見ると、本当にヤバい類の会話をしていました。コントロールされておらず、とても反応的です。
ネガティブな反応が起きる理由
では、どうして、このようなネガティブな反応が起きるのでしょうか?
この研究をする手前で、押さえておいて欲しいことが2つあります。
一つは、「だって、相手がそう言う風に言ってるじゃん」ではなくて、本当には、「あなたがそのように聴いている」という事実に気づいて欲しい点です。
これは、いわゆる相手原因説に立脚する考え方です。この立場に立ち続ける以上、あなたが人生の質をアップすることは不可能です。
もう一つは、反応が起きるステップと、それを表現(アウトプット)するステップの2段階があるということを認識しているか、という点です。
もっとも、相手に打ち明けることによって、互いのコミュニケーションが良好なものに変わることもありますので、この点は、使い方次第ではあります。
これらを押さえた上で、なおチャレンジして欲しいことがあります。
内側の会話を、ソフトにする
それは何かと言うと、自分自身の内側の会話を、ソフトにすることができれば、私たちの人生は劇的に質はアップしますよ、ということです。
ソフトの逆は、ハード。
ここで言うハードとは、概ねネガティブな反応をのことを言っています。
では、なぜ私たちの内側の言葉は、ネガティブな反応になってしまうのでしょうか?
実は答えは簡単で、人とはそんな風なんです。
じゃあ、どうしたらポジティブな反応……つまり、ソフトにシフトできるのでしょうか?
まず、スタート地点は、どのような反応であれ、それ自体を受け止める姿勢=承認することです(良い悪いではない)。
そして、その反応が、理想ではないのなら、何でそうなのか、原因を特定することが大切です。
答えをいうと、「源体験」が原因です。
源体験とは、人生における最初の体験のこと。
具体的には、幼少期の頃の家族との関係での失敗によって、傷付けられた体験です。
(※前世のカルマは、今回は扱いません。)
実は、この源体験は、愛からくるものだと理解できれば、我々は癒されます[結論]。
さて、癒されていない感情に残された源体験……これは、心理学上の「トラウマ」のこと。
トラウマを手放すためには?
では、このトラウマをどう手放すのか?
実はここで、次の二択が出てきます。
セルフでするのか、それとも他者のサポートを受けるのか。
さらに、次の二択が出てきます。
それは、トラウマには必ず相手がいるけれども、その相手と改めてコミュニケーションするのか否か。
今回は、セルフでする、かつ相手とはコミュニケーションしないバージョンを解説します。
□過去の源体験を発見する(直近のネガティブな感情が湧いたことを探求して)
□当時、言って欲しかった言葉や取って欲しかった態度を明らかにします
□同時に、いまのあなたの知恵をもって、相手の人生やその言動を取らざるを得なかった背景・状況を理解して、それが本当だとしたら許せるかもしれない、に立脚します
□時間軸を巻き戻します
□当時の状況に入り込み、対話をやり直します(シミュレーション)。
伝えることは、言って欲しかった言葉や取って欲しかった態度。
および、「でもあなたもそうせざるを得なかったことを私は知っています。こうこうこういう事情だったんでしょう?」
□これに対し、YESをもらいます
□おそらくは、涙が流れて、トラウマが流れる
□現在に戻ってくる
なお、さらにGoodなことは、生きている相手と、実際に会話をすることです。
あなたもぜひ、やってみてください。
(心理学的には、インナーチャイルドという領域のことです)
今回のポイント:自分との折り合いは、過去を手放すことが最大の近道である。